日記おやすみ
「うしさん」と「ぶたさん」
今の業界では3社、今の業界に入る前は正規・非正規問わずに職を転々としていました。中小零細企業だと、当然、社長との距離が近く、色々な社長と出会うことになりました。
安い飲み屋が大好きな、酒好きの社長がいたのです。よく飲みに連れて行かれて、奢ってもらっていました。薄給のサラリーマンは、上司に酒をタカる権利があるのです。
彼のお気に入りは野方でした。おれ、帰り遠いんだけど…。店の名前はもう覚えていませんが、確かに美味しかったです。
ただ、彼の言っていることがどうにも解せませんでした。
ホッピーの「なか」を頼むと、それはそれは結構な量が入っています。
社長「どうだ不惑、この『なか』の量。なみなみと入っているじゃないか。これが野方クオリティだよ」
えっと、こういう「なか」の量が多いところは、一般的なキンミヤの25度ではなく値段の安いキンミヤの20度を使っているのです。要するにアルコール度数が低くて薄いし、並々と注ぐことで、ホッピーの消費が少ない、オマケに口当たりがいいため、逆に量を多く飲まざるを得ない、ということです。口当たりのいい20度か、ガツンとくる25度どっちがいいかは人それぞれの好みです。私は25度が好きですね。
※ 奢ってもらう身分なので「ハイ!」と笑顔で元気よく!
焼きとんはどれも大きく、確かに美味しいです。
社長「どうだ不惑、この焼きトンを見ろ。80グラムはある。これを2本食えば、160gのステーキを食うのと一緒なんだよ。これが野方クオリティだよ」
えっと、しゃちょぉ。ステーキは「うしさん」のお肉で焼きとんは「ぶたさん」のお肉です。一緒じゃないんですけど、区別つきませんか。その理屈なら鶏むね肉300グラムを食べたら、ステーキ300g食べるのと同じことになりますので、おうちで「とりさん」のお肉を食べた方がいいです。
※ 奢ってもらう身分なので「ハイ!」と笑顔で元気よく!
「野方クオリティ」という言葉をよく使っていましたが、、、逆に野方をバカにしてしまっていませんか?もっと他のところでクオリティを主張してもいいのではないでしょうか。
まあ価値観は人それぞれなので、別によいのですけど、喜ぶポイントに違和感がありました。単純に見た目の量の多さで喜ぶ、まるで子どものように見えたのです。
喜ぶポイントって、他にもいろいろあるじゃないですか。お金を払っていないので実際いくらだったかわからないのですけど、例えば「この値段でこの味、この量」とか。グラム数は同じでも、焼きとん食べるのとステーキ食べるのとは、同じではないですよね。
その会社を辞めてからかなり経ちます。社長とはもう二度と会うこともないでしょう。
とりあえず言えるのは、思い返すと本当に変な人でした。あと脳みそが昭和で頭が硬すぎでしたね。
まあ私はその会社をリストラされた人間ですので。転職先が決まった日にリストラ発表があったので、私をリストラしてください!と志願しただけなんですけど。
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でも、不況のなか雇ってもらえたのはありがたかったのですよね。あの会社に入ってなかったら、どうなっていたかわからない。色々な人がいて、色々なことがあってその積み重ねで今の自分があります。すべての人に感謝をしなければ。
ごちそうさまでした。
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管理者養成学校
前のトピックから引き続きになるのですが私は昔、職を転々としていた時期がありました。
バンドをやっていましたので、「土日はほぼ確実に休み」だからという理由で、金融の営業をしていたことがありました。その時、新人研修で行かされたのが、静岡県富士宮市にある「管理者養成学校」です。
かなり古い記事で触れていました。まあ、クソな研修内容だったのですが、とりあえずメンタルだけは鍛えられました。
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典型的な「昭和型・軍隊式のふるい落とす」研修です。人口が減っていて、求職者からすると「売り手市場」である現在からすると、これに行かせるのってマイナスしかないんじゃないですかね。「行ってきて」と言われてGoogle検索して評判なんて見られたら、翌日には退職代行から連絡くるレベルですよ。
内容をかいつまむとこんなものです。
・静岡の、山の中にある学校ぽい施設に軟禁
・まるでオウム真理教のような白い謎のユニフォームを着せされる
・挨拶などはひたすら大声。初日で喉が潰れる。というか喉を潰したあと何度も絶叫しないとOKがでない
・異様に激しいラジオ体操
・朝の散歩と言う名の"競歩"
・歌を歌わされるが、それも絶叫しなければならない
・駅前で歌を唄わされる(もちろん絶叫)
・ほぼ意味のない暗記をやらされ、それを2分以内で、早口言葉で話さなくてはならない(ここはさすがに絶叫しない)
・クソ雑な地図を渡されて、40キロ歩かされる
→ 私たちの班は、道を間違ってショートカットルートを選んでしまったらしくクソ怒られました
・でも2時間に1回はタバコを吸う時間はくれる
・近所のオバちゃんがパートに来て作っているであろう、メシは意外とうまい
・缶ビール(アサヒスーパードライ)と、謎の日本酒(ワンカップ地酒?)の自販機があり、夜の自習時間という名の自由時間は酒OK。ただしツマミはない。タバコがツマミ
露骨な「アメと鞭」ですねぇ。
強いストレスを受けることで、生き残った人間は強メンタルを手に入れることができるのですが、それ以外に全く意味がありませんし、これ今の子が受けたらトラウマになるんじゃないかな?でも今も続いているようなので、そうでもないのか。
先日、どうしようもない元部下のことを書きました。
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その時の会社にいた営業・人事も(人が少ないので掛け持ち多かった)、管理者養成学校の卒業生だったのですが(笑)、二人で飲んでる時に彼が冗談を言ってきました。
「アイツ(どうしようもない部下)、管理者養成学校とか行かしちゃう?(笑)」
一通り大笑いしたあと、一応、「絶対に無理、鬱になられても困るし、何より高いから金がもったいない。資格でもとらせて転職に困らないようにしてあげた方がいい。」と返しておきました。昭和の被害者であっても、加害者にはさすがになりたくない。
でも今見たら、かなりゆるくなってますね。
体験談がYouTubeにあがっていたので張っておきます。フィクションとして、とありますが、コレ全部本当です。
いやー、意外と面白い経験してきたんですね。
今見たら、子ども向けのコースとかあって、完全に児童虐待だと思いました。
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