2024/11/24(日)
青森に1泊2日で旅行に行った続きです。
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青森センターホテル
温泉施設+ビジネスホテル+居酒屋という、ハイブリッドな営業スタイルの格安ビジネスホテル、青森センターホテルに泊まっています。
朝6時に起きて、温泉に入りました。湯温が高くてあんまりゆっくり浸かれませんでした。あと、おそらく和彫りを入れた方が入浴されていましたね。お絵かきが見えないよう、きちんとガードのようなものを着て、配慮はしてらっしゃいました。おそらく立派な和彫りであり隠す面積が大きいためほぼバレバレだったけど(笑)。
入れ墨(刺青・タトゥー)は文化でもありますので、墨が入っているからといって、一概に入浴を拒否する風潮には反対です。しかし、反社会勢力の方ではないことは確認していただきたいものです。
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入浴後、あまり期待していなかったホテルの朝食ビュッフェで朝食を摂りました。うん、だいたいは普通でした。よくあるやつです。
ただ、味噌汁とかの汁物って大量に作るとすごく美味しいじゃないですか。「けの汁」とお米が美味しくて、野菜とちょっとしたオカズと、「けの汁」だけでご飯2杯いけちゃいました。
いやー、いいね。朝からカロリーオーバーですね。
青森駅周辺散策
ホテルをチェックアウトしたあと、初日に営業時間を見逃していて行けなかった「のっけ丼」のある「青森魚菜センター(古川市場)」に行ってきました。
朝食を摂り過ぎてのっけ丼などはいるわけもなく(笑)、フラフラしていました。
そこで、さきイカとか貝ひもとかのツマミが、すごい安いお店がありました。特に珍しくもないもので、スーパーのレジ前で100円で売っているものと種類こそ同じですが、市場で買うとモノが違いますよね。しかも、お値段はスーパーと同じく100円!全種類、買ってしまいました。
当分、乾きものには困らないと思います。
青森駅の、駅前通りに土偶のモニュメントがあるらしく、あれこれと探してみました。見つけたんですが、ちっちゃ!ちょっと肩透かしを喰らいましたが、これくらいが実物大なのですかね。かわいいです。3種類あるらしく、全種類みつけましたよ。
青森県立美術館
その後、新青森駅に移動して、荷物をコインロッカーに入れます。バスの時間が合わなかったためタクシーで今回の旅行の主目的である、青森県立美術館に向かいます。
着いて思ったんですが、「えっ何これ、何この行列。青森市民全員ここ来てるんじゃない?(失礼)」。
えっと、美術館で入場規制しているとかどういうことですか?答えは、ジブリ展です。
私たちは、お互いの仕事の都合で「この日しか都合があわない」ということで今回の旅行の計画を立てたのです。ちょうどこの時期に、青森県立美術館で「ジブリパークとジブリ展」という企画があり、大量の人間が集まっていたのでした。
ジブリ展がやっていること自体は把握しており、「時間があったらついでに観ていこうか」くらいの感覚でいたのです。まさかジブリ展を観る・観ないに関わらず並ばなければ入場規制で入れないとは思いませんでした。これじゃあジブリじゃなくてデブリだし、それこそ「人がゴミのようだ」と言いたくもなります。
しかし、青森まで来てしまった以上、「また今度にしよう」ということはできず、並ぶことになります。屋外で1時間以上並んでいる間に、後ろで並んでる家族連れのヤンチャ坊主に10回程度ぶつかられ、ようやく入場券を買って入館することができました。
これだけ待たされて悔しかったので、チケットは別売りですがジブリ展も観ていこうか、という話に。
常設展示
控えめに言って「最高」の一言でした。
美術館めぐりは彼女の趣味なのです。横にいて私は「うーん、なるほどわからん(笑)」ということが多いのです。展示品よりも、どちらかというと美術館の周囲の自然や庭園を、一緒に歩くことを楽しんでいます。
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常設展に入ってすぐに目に入るものを観て「あれ?これ知ってる、なんなら好きだった」と思いました。
そのアーティストが「奈良美智」さんです。ちょっと調べて「知っている」となった理由がわかりました。彼は、私が大好きなバンドの一つである「bloodthirsty butchers」のアルバムのジャケットを手がけていたのですね。
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私とブッチャーズの出会いは、このアルバムをジャケ買いしたことから始まります。つまり、ブッチャーズと私を出会わせてくれたのは、「奈良美智」さんのアートワークということになります。
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展示されているものからもロックを感じます。普通に楽しい。
彼女いわく「奈良美智って商業的な人だと思ってたら、こんなロックな人だったんだ、知らなかった」だそうです。いやー、なんか嬉しかったです。
※ 撮影OKエリアでフラッシュ禁止などの館内ルールに則って撮影しました
奈良美智さんの「あおもり犬」も観ることができました。もっと近くで見たかったな。
棟方志功という芸術家を知らなかったのですが、(もちろん全てではありませんが)谷崎潤一郎の小説の表紙をデザインをしていた方だそうです。版画って面白いのですね。
近年、程度はわかりませんが、若い人に手に取ってもらうため小説の表紙はアニメ風のものが多くなっていると聞いたことがあります。これはまあ、時代の流れでしょう。
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どうしても利便性の高い電子書籍を利用する(専門書を買うことが多く、検索ができることがかなり大きい)ため、書店で本を手に取って買わなくなって久しく、私は消費者ではありません。したがって、ターゲットとなる消費者に合わせるのが正しく、これに対して私は提言をする資格がありません。ただ言いたいのは、昔の小説の表紙も味があっていいよね、ってことです。
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いやー、本当に良かったです。
そして、ほぼ全員がジブリ展だけのチケットを購入しており常設展示を観なかったようで、ほぼ貸切状態でした。
ジブリ展
前述の通りジブリ展のチケットも買いました(こちらの方が高い)し、一時間以上は待たされたので「悔しいしいっちょ観に行くか」と、こちらにも。
結論から、行かなければ良かったです(笑)。
えっとですね。人が多いのはいいんです。
写真撮影スポット(以下、映えスポット)みたいなところがあり、そこがボトルネックになっていて人が流れません。その結果、行列に並んで中に入っても、結局また行列に並んでいるだけであり、しかも展示物の前に人がいるので、展示物もほぼ観られないのです。結果、「行列に並んで映えスポットで写真を撮って、グッズを買って帰る」だけのイベントになっています。ドMか。
誘導をしている人もおそらく美術館の職員ではなく、イベント会社の人間でしょう。例えば展示物の前に人を並ばせないなどの適切な誘導はできないのかと感じました。行列が問題でなく行列の管理の問題です。
子ども連れがかなり多いため行列に我慢しきれないで遊び出す子どもと、泣き出す子どもたちの声が混じり合い、そもそも室温が高いところに人が密集してクソ暑いので、カオスな空間でした。普段、子どもが騒ぐことにイライラはしませんし、なんなら微笑ましくもおもうのですが、今回に限っては暑さと進まなさ、展示物がほぼ見られないイライラを増幅させてくれます。
このままだと、ジブリが嫌いになってしまいそうだったので、「ごめん、ちょっと無理だわここ」と彼女に謝ったうえで、すべての映えスポットをスルーさせてもらいました。スタッフに確認したところ「映えスポットをスルーしたらどんどん抜かして進んでいい」とのことなので。展示物の前には行列がありますので、ほぼ何もみられない結果に終わりました。金をドブに捨てたようなものです。
行くなら平日の昼間ですね、まず休みがとれないですけど。
三鷹の常設展示を持ってきたものもあるそうなので、まずは近場で三鷹にある「ジブリの森美術館」でリベンジを。物足りなければ愛知県長久手市の「ジブリパーク」でリベンジしましょう、と。約束しました。
1枚だけ、最初の映えスポットで撮った写真です。
カフェ
美術館に併設されたカフェで、遅めの昼食を摂りました。ドライカレーです。
彼女には、お詫びの意味を込めて追加でアップルパイをご馳走しました。
同じく不快な思いをしたのに、私が不機嫌になってしまい申し訳なかったと思っています。
遅い昼食をとり、少しまったりしたあとミュージアムショップでちょっとグッズを買いました。奈良美智さんデザインの「Fuck The WORLD」という缶バッヂ、バッグにつけることにします。なんか美術館でロックなアイテムを手に入れたぞ!
三内丸山遺跡
青森県立美術館から徒歩5分弱の三内丸山遺跡に行ってきました。青森県立美術館は彼女リクエストで、三内丸山遺跡は私のリクエストです。
ここもとてもいい!
再現された竪穴式住居の中に入ったり、いろいろと楽しめました。午前中は曇っていたのが青空も見えてきて、とても気持ちよかったです。
常設展示で、重要文化財の土偶も観ることもできました。ただ、ジブリ展でかなり時間をとられてしまったので、かなり駆け足で、常設展示の他にやっていた企画展はスルーしました。
新青森駅
いい時間ですので、バスで新青森駅に戻ります。青森県立美術館の前でバスに乗るのですが、あたりはもう暗くなっていました。
青森県立美術館の、木の形をしたLEDがまとまっていたものが、点灯していました。「青」のLEDが点灯した木がたくさんあって「森」。「これで青森って安直だなぁ」と言ったところ彼女曰く「不惑ん、思っててもそれは口に出しちゃダメ」と怒られてしまいました。口に出さないだけで思ってたクセに…( -_-)
さて、これから3時間以上も新幹線に乗ります。お腹が空くので、駅ビルのお寿司屋さんで間食にお寿司をちょっとだけ食べました。帆立・タコ・玉子を一貫づつそれぞれ三貫です。ホタテメッチャ美味しい。普段、ふるさと納税で両親に送るだけで自分では食べませんので…。
新幹線
駅の土産店でちょっとしたお土産を買って、新青森駅の土偶ねぶたに見送ってもらい新幹線で関東へ戻ります。
現実
帰ってきたあと、遅くまでやっているいつも行くチェーン店で食事をしました。
写真送り合ったり、「何が良かった」とか「何がイマイチだった」みたいな反省会をしながらお酒を飲んで、ちょっと早めに解散します。
相変わらずですが、旅行の翌日の仕事は、一気に現実に引き戻されるのでしんどいです。
でも凄く良かったな、青森。また行きたいです。
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