ここ最近取り組んでいるのが、安くておいしくないウイスキーを、できるだけマトモな味で飲むためにはどうしたらいいか、ということ。

私が愛飲しているのは「ブラックニッカ クリア」というクセのないウイスキーです。4000mlのペットボトルをだいたい月1本あけます。実は、値上げに伴って、一度、「ウイスキーもどき」に切り替えたのです。しかし、悪酔いするのとガチで体調が悪くなったのでやめました。

今回は、買ってはいけない「ウイスキーもどき」や安くておいしくないウイスキーをそこそこ飲める味にする方法について紹介します。

安いウイスキーについて語らせてください

買ってはいけないウイスキーもどきの紹介

「ウイスキーもどき」についての基礎知識

ウイスキーもどき、というのは以下のものです。
・アルコール度数 37度
・10 %のウイスキーに90 %のアルコールを混ぜたもの

ウイスキー世界5大産地と言われている日本ですが、法律で厳密にウイスキーが定義されていません。
日本法においては、上記の、10 %のウイスキーに90 %の混ぜ物をしたアルコール度数37度ものもウイスキーと看做されます。ちなみにアルコール度数が37度未満ではウイスキーと名乗れません。
10 %のウイスキーに、90 %のアルコールを入れると、とても色が薄くなりそうですよね。しかし、マトモなウイスキーも含め色を調整するためウイスキーの製造過程で、色を調整するためカラメル(食品添加物)を利用することはよくあります。

最低10 %のウイスキーに最大90 %のアルコールを混ぜ、カラメルで色をつけたアルコール度数37度の液体。これを私は、「ウイスキーもどき」と言うことにしています。

買ってはいけないウイスキーの見分け方

これはとても簡単。手にとって、原材料を見ましょう。
原材料で、モルト・グレーンなどウイスキーの原材料に加え「スピリッツ」「ウイスキー用アルコール」「ブレンド用アルコール」などの表記があるものです。

スーパーで買えるもの

こういうやつです。他にもあります。スーパーやコンビニでウイスキーを買われる際は、きちんと原材料を見るようにしてください。

・イオンPB

さすがイオンというべきか、きちんと混ぜ物をしていると公開しています。

・西友PB

これ、4000ml飲み干すのかなり苦痛でした、

・宝酒造

・オエノンHD

・サントリーHD
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こちらも、イオンと同じく混ぜ物をしているとWEBできちんと公開しています。
※ サントリーはその企業の成り立ちからウイスキーに愛着があると思われ、トリスは混ぜ物が少ないのか混ぜ物の質がいいのか(国産のグレーンスピリッツ)、その両方か、ウイスキーもどきの中では比較的マトモな味がします。ただ、価格差を考えると混ぜ物なしのブラックニッカを買った方がいいと私は思います

業務用

居酒屋などでハイボールを飲まれる人は、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
居酒屋で「○○ハイボール」とお酒の名前が入っていない場合、だいたいは業務用の「ウイスキーもどき」が使われています。居酒屋の立場としては、「ウイスキーもどきを使ってないよ」という意味を込めて「○○」ハイボールという名前にしているのです。「角ハイボール」とかですね。

例えば、キリンが作っている業務用のウイスキーもどきはコレです

アサヒ系の居酒屋であれば業務用はブラックニッカ、サントリー系であれば業務用にはトリスが使われています。実は業務用の「角」というものも存在し、それは混ぜ物がない「角」にあらかじめレモンフレーバーが入っています。これでハイボール作るわけですね。

ネットで買えるもの

この10年でウイスキーの蒸留所は10倍に増えたと言われています。
以下の記事に書いた、詐欺まがいのウイスキーくじも、ハズレは通常販売価格4480円というぼったくり価格の「ウイスキーもどき」が届きます。

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安ウイスキーをどうするか

今もまだ試行錯誤しているのですが、いくつか試行錯誤した安ウイスキーの飲み方を紹介します。

安ウイスキーとは

「ウイスキーもどき」について色々と書いてきました。「安ウイスキー」は決して「ウイスキーもどき」ではないものの、安くてまずいウイスキーのことをそう呼ぶことにします。

アサヒグループ内のウイスキーメーカーであるニッカウヰスキーでは「ブラックニッカ クリア」を販売しています。カラメルで色はつけてるけど、混ぜ物ナシのウイスキーです。クセがないのでアルコール感しかありません。でも、安いので私は愛飲しています。おいしくないけど。

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瓶を冷凍庫にブチ込め!

このやり方は、私がずっと続けているやり方です。
この「ブラックニッカ クリア」はクセがないと言いますが、原酒の熟成年数が少ないため、とにかくアルコールの角とアルコールの匂いが気になります。
ではどうするかというとまず、「冷凍庫にブチ込む」のです。冷凍庫くらいの温度でアルコールは凍結しませんので安心です。冷やすことで香りが閉じるのでアルコール臭さを緩和できます。
そして、これをハイボールにしてちょっとレモンを強めにします。これでスッキリ飲めます。
俗に言う、「フリージングハイボール」というものです。レモンが苦手な方は、ハイボールに利用する炭酸をフレーバーつきのものにしてみましょう。

果物を漬け込む

先日、V.Oを焼きリンゴに漬け込む、という試みをしました。実は「ブラックニッカ クリア」でも同じことをやっていたのです。

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これをやった結果、どうなったかというとアルコールの角がとれて、とても飲みやすく「ブラックニッカ クリア」がもつ甘みが強調されます。甘めなお酒が好きな方はいいかもしれません。ちょっと甘すぎるかもしれないけど。
レモンなどは要らないので、炭酸水で割りましょう。

ニッカウヰスキーも、ブラックニッカはロックや水割りで飲むことは想定していないものと考えます。そのため、様々な漬け込みのレシピが公式から公開されています。

まとめ

混ぜ物入りのウイスキーは買ってはいけない

極端に安い値段で売られているウイスキーは、実際は「ウイスキーもどき」とでも呼ぶ代物であり、ウイスキーと思って買ってはいけません。甲類焼酎と思って買うのはアリですが、だったら甲類焼酎のほうが安いです。

安ウイスキーは工夫で飲める味になる

まだまだ私も試行錯誤中であり、一生試行錯誤しそうな気がしますが。大した手間をかけずに、安ウイスキーは飲める味にできます。
一番手間がかからずコストが安いのは、瓶を冷凍庫に入れて限界まで冷やす「フリージングハイボール」ですが、漬け込みでも大した手間がかからず、そこそこ飲める味になります。
同じような悩みを抱えられている方がいらしたら、ぜひ試してみてください。