はじめに、いきなりタイトルが関係ないことから書き出すと、11月3日は「文化の日」とされています。
これは日本国憲法が公布された日なので「文化の日」とされていますが、戦前から11月3日は休日でした。明治時代は「天長節」、今でいう天皇誕生日です。その後、昭和初期に「明治節」として休日になりました。

4月29日は「昭和の日」とされています。これはやはり昭和時代は「天長節」つまり天皇誕生日であり、平成になった後「みどりの日」、次いで「昭和の日」として改められました。

12月23日は休日ではありませんが、平成の世の中では「天皇誕生日」でしたね。上皇はまだご存命のため12月23日がなんらかの日として休日になることはまだないでしょうが、お隠れになるようなことがあれば、後々は休日になるのでしょう。

これは皆さんご存じ、今上天皇の誕生日は2月23日です。
さて、ここまで大正に関する言及が無かったのはお気づきでしょう。
大正天皇の誕生日は8月31日だったのですが、「残暑が厳しくて暑いから式典をしたくない」という理由で天長節は10月31日としていたそうです。
つまり、大正時代は8月31日と10月31日の両方が休日だったと、それはちょっと羨ましい。

明治・昭和の例をとると大正天皇の誕生日も、現在は休日であってもよさそうなものですが、そうなっていませんね。
本当のところはわかりませんが、理由の一つとして大正天皇の在位期間が短かったため、と言われています。
もう一つ理由を挙げるとしたら、8月31日の翌日、つまり9月1日に関東大震災がありました。
関東大震災によって甚大な被害があったため、前日を祝祭日にするのは憚られることが理由、と聞いたことがあります。
繰り返しますが、本当のところはわかりません。
国会で議論をされているはずなので、国会の議事録をくまなく読めば、どんな議論の結果、休日ではないかということがわかるかもしれません。

戦後の日本も立憲君主制をとっているため、日本の祝祭日は、皇室にまつわるものが多く、調べてみるともしかしたら面白いことがあるかもしれません。
もっとも、私も昔、こういったことを調べてみたことはあるのですが、あまり面白いことはありませんでした。

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休日ではありませんが、9月1日が「防災の日」とされているのは前述の通り、関東大震災があったからです。
小学校や中学校によっては、避難訓練などが行われることが多い日でもあるそうです。
始業式、即・避難訓練の後にわけもわからず帰宅、と記憶があるのですが、これは私が住んでいた地域だけでしょうか。

関東大震災が起きたとき混乱の最中に起きた痛ましい事件として「朝鮮民族に対する虐殺」があります。
あえて「民族」と書くのには理由があります。日韓併合が1910年、関東大震災が1923年ですから、日本国内で日本国民による日本国民の虐殺があったことになるからです。普通にドン引きます。

メインとして被害に遭ったのが朝鮮民族ですし多くの方々が亡くなっているのでフォーカスされていますが、その他に中国人や、方言を使う地方出身者ですら被害を受け殺害されています。普通にドン引きします。
もっとも、朝鮮民族であると誤認されて殺害されているわけで、ヘイトクライムの被害者として朝鮮民族がフォーカスされるのは当然なのですけど。
福田村事件では香川県出身者が、検見川事件では沖縄・秋田・三重出身者が被害に遭ったと記録や証言がされています。
◆ 福田村事件についての記事

◆ 検見川事件についての記事

インターネット上の言説で、外国人がどうのこうのという内容のものを見る度に思うのです。
「また関東大震災のようなことがきっかけて、大混乱が起きたら、デマと集団心理に踊らされてこの人たちも人を○すんだろうなぁ」と。そう思うと、暗い気持ちになります。
以前書いた記事で「思想がどちらかに極端に先鋭化するほど、"そこそこ頭の良い集金をする人間"と、彼らに"搾取されつつも彼らを盲信するヤバい人"とに分かれる」ということを書きました。
◆ 以前書いた記事

関東大震災の混乱の最中の悲劇は、「井戸に毒を入れられる」などといったデマに対する被害妄想の末に起きました。被害妄想というのは恐ろしいものです。
どういった人が被害妄想を持つのか、実際はどうであるかは別として自分が弱いという自覚のある方々か、リテラシーの低い方々なのではないかと考えます。そして、それを煽って金儲けをする連中がいる、とね。

弱い者達が夕暮れ、さらに弱い者をたたく

おそらく私にできることは、身近でデマを言う人を見つけたら、打ち消すことだけなのですけど。

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9月1日、横網町公園にある東京都慰霊堂で秋季慰霊大法要が行われています。
東京都慰霊堂には、デマによって虐殺された朝鮮民族の慰霊碑があり、東京都知事が例年、追悼文を送るのが慣例になっていました。
「なっていた」というのは、小池百合子氏が都知事になってから途絶えているからです。
黒シール事件の当事者の一人である石原慎太郎ですら追悼文を出しているのですから。
小池百合子氏のオリジナリティが悪い方向に向かった一例でしょう。彼女は人権意識が低い。

この国は移民を受け入れなければ人口の減少で衰退していくだけです。この国が発展していくには少子化対策に加えて、カンフル剤として移民を受け入れなければならないのです。少子化対策なんて、もう手遅れで人口の減少を緩やかにすることしかできない。
しかし、自民党が進めている移民政策は労働力のダンピングに繋がるため、今日本で働いている方々の賃金の低下に繋がります。そうならないよう別の方法をとらなければならないと考えます。
ただ、それ以前の問題で、国内の差別問題にすら対処できていない現状、移民を受け入れることはできないし、受け入れるべきではないでしょう。今のまま進めたら単なる「奴隷の輸入と生産」になってしまいます。前述の通り、労働力のダンピングが発生し、多くの方の賃金が下がることでしょう。一部の人間を除いて、ほぼ誰も得をしないことがわかると思います。もっとも、こんな国に来たがる人がいるか、というお話です。

やっぱりこの国はいずれ滅んで、アメリカの州の1つになるか、中国の自治区の一つになるか、どちらかなのでしょう。そうなったら、マイノリティとして差別されるのは私たち日本人かもしれませんね。
その時に、自分が生きているのかは知らないけれど。できれば生きていたくないというのが本音です。

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ひさびさにブルーハーツを聞いたら、とても青くさかった。でも、悪くないよね。大好き。