公約(政策)で投票先を決めるってマジメにバカバカしいと思いますね。
いい加減、現職が出馬する選挙に関しては、こういう文化はやめた方がいいと思います。公約を見て投票をして「政治に参加した気分」になって満足感を得られるだけで、結局何も変わらない、みたいな、ね。

今回の東京都知事選は、シンプルに言うと現職の小池百合子氏に対する信任投票です。
したがって、
・現職を支持するなら小池百合子氏
・現職を支持しないなら蓮舫氏
だけのシンプルな考えでいいと思うのですよ。
ハッキリ言って、蓮舫氏の公約なんてどうでもいいのです。

「蓮舫氏の公約が具体的ではない」とか言う人がいますけど、そもそも、都職員を通じて東京都の数字を全て把握できる小池百合子氏と、そうではない蓮舫氏を単純比較するのはフェアじゃないんですよ。現職以外の公約が具体的でないのは当たり前だし、仮に具体的なものを出して当選した場合、それができる数字ではないかもしれない。マジメに当選する気であれば、無責任に具体的なことも言えないですよね。
まったくやれやれです。

中途半端な候補者が乱立すると、票が割れて結局現職が勝つ、という構図があります。
だから、前々から小池百合子氏が負けるはずない、と私はずっと思っているのですけど。

ちなみに対立候補が蓮舫氏である必要はないです。
私は、アメリカ大統領選のような予備選挙という文化が日本に定着して欲しいと考えています。
ある程度の影響力のある候補者を、予備選挙を経て絞り込んでいき、最終的に「現職 vs 予備選挙で選ばれた対立候補」の一騎打ちになるのが理想だと考えます。
公約(政策)を見て投票先を決めるのは、現職が出馬しない時だけにしましょう。。。
現職が出馬する場合、必要なのは現職の公約の検証と、その上で現職を信任するか否かでしょう。


この国で公約(マニフェスト)というのが重要視されたのは、おそらく自民党から民主党に政権交代をした時のはずです。
国会において、総理大臣は与党から選ばれます。したがって、与党の公約は「実行できる」ため、次回の選挙の時に検証が必要です。


以前、SNSで、野党の公約実現についてグダグダ言ってる人がいて、正直驚いたのですが、過半数握っていない野党が公約を実現できる訳がないです。野党になって時点で公約というのは無効なんですよ。野党の仕事というのは政府という権力の監視と批判です。「野党は批判ばかり」というのは、野党がきちんと仕事をしていることに他なりません。むしろ、与党ではなくせに権力の監視も批判もせず与党に迎合しているだけの議員こそ仕事をしていない。

話を戻します。

対して、地方議会は二元代表制ですので、首長は予算を通すために議会の、ついては議員を決める選挙において自治体の市民の協力が必要です。
国会と比較して「公約」を実行するハードルっていうのは桁違いに高いですよね。もちろん、現職に対しては検証が必要ですが、特に争点になっている事柄を除いて、現職以外の候補者の公約というのはさほど重要ではありません。
「公約(政策)を見て投票先を決めます(ドヤッ」っていう方々は、そういうことわかってんのかな。



しっかし、今回の都知事選は面白くないな。
マック赤坂さんがでなくなってから、都知事選が面白くなくなった気がする。


2024東京都知事選記事まとめ
【都知事選】蓮舫氏に対するデマ① 二重国籍

【都知事選】蓮舫氏に対するデマ② 2位でもいい件

【都知事選】蓮舫氏に対するデマ③ 時代はクラウドな件

【都知事選】知られざる小池百合子氏最大の功績①

【都知事選】知られざる小池百合子氏最大の功績②

都知事選立候補表明者とコメント

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