この記事を買いている時点では出馬表明をしていませんが、2024年の都知事選は小池百合子氏と蓮舫氏の一騎打ちの様相が見られます。
なお、別に小池百合子氏を支持している訳ではありません。ただし、私は小池百合子が負けるとも思っていません。
私は都民ではないで、あまり関係ないのですがどちらかというと蓮舫氏の方を支持します。ただし、蓮舫氏自身のことは好きじゃないです。
さて、小池百合子氏は、大した政治家なんですよ。
ただし、「7つのゼロ」という公約を「達成ゼロ」と揶揄され、実際それはほぼ事実ですけどね。
小池百合子氏は大した功績をあげていないと思われる方もいるかもしれません。
衆議院東京10区の議員であった小池百合子氏の議員辞職に伴って、自民党東京都連の方針に逆らい小池百合子氏に協力した若狭勝氏が出馬します。
この若狭勝氏は、小池百合子氏支援の件で自民党から厳重注意を受けています。この人、小池百合子氏が当選していなかったら完全に終わりでしたよね。いい根性してる。
小池百合子氏の是非はおいておいて、私、この人結構好きなんです。だっていい根性してるじゃないすか。ヒゲは剃ったけど。
若狭勝氏は、既に衆議院議員だったため、一度衆議院議員を辞職して、改めて立候補する必要があります。若狭勝氏の欠員については、自民党の比例名簿から繰り上げ当選されますので、自民党としてのダメージはありません。 小池百合子氏は、都議会選挙の恩を返すべく若狭勝氏を支援し、圧倒的な票差で当選します。
若狭 勝 75,755
鈴木 庸介 47,141
余談ですが、若狭勝氏の辞職にあたって比例で繰り上げ当選した自民党議員が、実は盗撮癖のある変態でした。彼は、自分と交際していた女性との行為(言わせるな)を盗撮したり、女子高生と無理やり行為におよび、それを撮影していたことが発覚し、議員辞職するに至ります。小池百合子氏は関係ありませんが、自民党には別の意味でダメージを与えています。
石原慎太郎氏は1999年~2012年まで、猪瀬氏は2007年~副知事、2012年~2013年は都知事を務めていましたが。
旧民主党が都議会の与党であった2009年~2012年は民主党と、それ以外は都議会自民党と少なからずの摩擦はあったのでしょう。
そして、就任して早々の小池都知事も同じような状態だったでしょう。
小池百合子氏が次に取りかかったことは、議会の与党を自分の味方につけること、ではなく自分の味方を議会の与党にしてしまうというパワープレイです。 まず、2013年都議会選挙終了時点での都議会の勢力図を見てみましょう。
自民党 59議席
公明党 23議席
共産党 17議席
民進党(民主党) 15議席
みんなの党 7議席
東京・生活者ネットワーク 3議席
日本維新の会 1議席
無所属 1議席
自民党・公明党で 過半数超えの82議席です。
小池百合子氏は、地域政党「都民ファーストの会」を立ち上げ、以下の議員達を糾合します。
・都知事選で支援をしてくれたみんなの党系の都議会議員
→ この中には現在、日本維新の会の政務調査会長を務める音喜多駿氏も含まれます。思想信条はどうあれ小池百合子を利用して成り上がるのはなかなかのやり手だと言えるでしょう、最近立場と、実力や見識が見合ってないのがバレてきてるけど
・都知事選で支援をしてくれた自民党の都議会議員
・民進党の都議会議員
→ 都内の民進党の支持母体である連合東京の支持を取り付けたため
これらの議員は離党して都民ファーストの会に参加することとなります。また、国政では自民党と連立政権を組んでいる、公明党と手を組みます。 そして2017年の都議会選挙の結果どうなったかは以下の通りです。
★が小池百合子氏の支持勢力です。
都民ファーストの会 49議席 ★
自民党 23議席
公明党 23議席 ★
共産党 19議席
民進党 5議席
東京・生活者ネットワーク 1議席 ★
日本維新の会 1議席
無所属 6議席
小池百合子氏の与党は、都議会127議席中、73議席となる圧倒的な勝利を収めました。
そして、自民党は歴史的な敗北をすることとなりました。
小池百合子氏は、東京都議会において、政権交代を成し遂げたのです。ここに東京都の女帝が誕生しました。 こんなブログ誰も読んでいないとは思いますが。いちおう、名誉毀損で訴えられても嫌なので細かいことは書きませんけど、都議会自民党の一部はかなり腐敗していたと聞いています。
その利権構造を一度、ある程度ですが壊したことが、小池百合子氏の功績でしょう。地方議会でこれをやったのはおそらく橋下徹氏以来です。もっとも、大阪は一度構造を壊したところで、今度は維新から腐臭がしてますけれど。国政だと小泉純一郎以来でしょうか。
もっとも、都議会は二元代表制ですので、小池百合子氏の政策がすべて通ってしまう状態になり健全とは言えないかもしれません。そこのあたりは公明党がきちんとコントロールするのでしょう。こういう、少数勢力でも最大限の力を発揮できるように立ち回る公明党って、思想信条はともかくたいしたもんだと思います。
「都議会のドン」と言われた内田茂氏は、この選挙には出馬せずに政界引退し、2022年にひっそりと老衰で亡くなることとなります。
その後、この「希望の党」と民進党が合併することとなります。
おそらく、ここが小池百合子氏の絶頂期です。 小池百合子氏と、もともと希望の党の立ち上げメンバーが保守寄り(一部極右も含む)だったためか、
民進党のリベラル勢を「排除」する発言をし反発を招きます。ここがターニングポイントだったでしょう。
迂闊にも口が滑ってしまったのか。
「排除」されたリベラル勢の受け皿として枝野幸男氏が立ち上げたのが「立憲民主党」です。 2017年の衆議院選挙は自民党が大勝しました。
この選挙では、独立独歩であった共産党が、一部の選挙区で立憲民主党と候補者調整を行い、これが以後の民共共闘(俗に言う野党共闘)に繋がりますし、何より立憲民主党が躍進します。対して、希望の党は空中分解し、国民民主党と「(新)希望の党」に分裂します。
その後、「(新)希望の党」は消滅し国民民主党の一部が立憲民主党へ合流し現在の形になります。
これ以降、小池百合子氏は、"ほぼ"国政に手を出していません。
また、2021年9月に、小池百合子をバックアップしていた二階俊博氏が自民党の幹事長を降り、裏金問題で、次回の衆院選には出馬しないことが決まっています。
今後、小池百合子氏が自民党から国政に復帰するのは絶望的でしょうし、出るとしたら維新とかからではないでしょう。(離党したけど)鈴木宗男氏といい、維新ってネームバリューのある政治家の墓場みたいになってますね。
公明党は自民党と選挙協力をし 「都ファ vs 自民+公明党」の選挙構図でありました。 選挙結果はこの通りです。★が小池百合子氏の支持勢力
自民党 33議席
都民ファーストの会 31議席 ★
公明党 23議席
共産党 19議席
立憲民主党 15議席
維新 1議席
東京・生活者ネットワーク 1議席
無所属 4議席
都議会の過半数をとるためには64議席必要なのですが、自民・公明を含めても56議席でしかありません。勝者のなき選挙となりました。皮肉にも、小池百合子氏の支持勢力である、都民ファーストの会が敗れることで、より東京議会は健全化されたと言えます。
権力は腐敗をするもので、定期的に入れ替えをしなければいけません。
その意味で、小池百合子氏の果たした役割は大きいと感じます。同じようなことを橋下徹氏がしましたが、大阪は維新一強になってしまい、ほんのり以上に腐敗臭が漂っていますけど。 小池百合子氏の事績をなぞることで、私が「大した政治家」と評価する理由をわかっていただけた方もいらっしゃると思います。
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もともと、蓮舫氏が小池百合子氏に勝てるとは思っていませんけど。
もし蓮舫氏が当選して、都知事になった場合はどのように議会に対応していくかがポイントでしょう。
何かしらやらかして猪瀬直樹のように、引きずり下ろされてしまうのか。 都議会における立憲民主党と共産党の議席をあわせると34議席です。議会の1/4が自身の支持勢力ということですね。
ここに、同じ連合東京を支持母体とする「都民ファーストの会」が加われば、65議席で過半数をとることはできます。
しかし、「連合」は共産党との選挙協力に否定的であり、また、小池百合子氏の影響を長く受けた「都民ファーストの会」の議員と蓮舫氏は、自民党ほどではありませんが水と油なのではないかと考えます。比較的リベラルな公明党や、都民ファーストの会でもリベラル寄りの議員がいたとしたら、それをどう切り崩していけるのでしょうか。もしくは、小池百合子氏と同じく、政権交代を成し遂げることができるのか。
地方議会は二元代表制ですので、都知事が独断でできることは、そう多くありません。国会では舌鋒鋭く与党を追及していた蓮舫氏が、首長として議会に追求される側に立ったときにどう対応していくか。
仮に蓮舫氏が都知事になったとして、議会対応の関係で、そうそう独自色は出せないのではないかと考えます。それはそれで、健全ではありますけど。
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蓮舫氏へのデマをなくす目的で、デマを打ち消す記事を何度か書いていますが、別に都民の方へ蓮舫氏への投票を呼びかけている訳ではありません。もちろん、投票しないことを呼びかけている訳でもありません。
なお、別に小池百合子氏を支持している訳ではありません。ただし、私は小池百合子が負けるとも思っていません。
私は都民ではないで、あまり関係ないのですがどちらかというと蓮舫氏の方を支持します。ただし、蓮舫氏自身のことは好きじゃないです。
さて、小池百合子氏は、大した政治家なんですよ。
ただし、「7つのゼロ」という公約を「達成ゼロ」と揶揄され、実際それはほぼ事実ですけどね。
小池百合子氏は大した功績をあげていないと思われる方もいるかもしれません。
ここで、知られざる、というよりは忘れられた小池百合子氏の功績を書いてみようと思います。
前回は、都知事になるまでの経緯について書きました。
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小池百合子氏の最大の功績
2016年衆議院議員補選(東京10区)
小池百合子氏は、自民党東京都連に従わず都知事選に立候補したものの、都知事選であまりにも鮮やかな勝利をおさめました。自民党としてもなんとも言いにくい、宙ぶらりんな状態になりました。衆議院東京10区の議員であった小池百合子氏の議員辞職に伴って、自民党東京都連の方針に逆らい小池百合子氏に協力した若狭勝氏が出馬します。
この若狭勝氏は、小池百合子氏支援の件で自民党から厳重注意を受けています。この人、小池百合子氏が当選していなかったら完全に終わりでしたよね。いい根性してる。
小池百合子氏の是非はおいておいて、私、この人結構好きなんです。だっていい根性してるじゃないすか。ヒゲは剃ったけど。
若狭勝氏は、既に衆議院議員だったため、一度衆議院議員を辞職して、改めて立候補する必要があります。若狭勝氏の欠員については、自民党の比例名簿から繰り上げ当選されますので、自民党としてのダメージはありません。 小池百合子氏は、都議会選挙の恩を返すべく若狭勝氏を支援し、圧倒的な票差で当選します。
若狭 勝 75,755
鈴木 庸介 47,141
余談ですが、若狭勝氏の辞職にあたって比例で繰り上げ当選した自民党議員が、実は盗撮癖のある変態でした。彼は、自分と交際していた女性との行為(言わせるな)を盗撮したり、女子高生と無理やり行為におよび、それを撮影していたことが発覚し、議員辞職するに至ります。小池百合子氏は関係ありませんが、自民党には別の意味でダメージを与えています。
2017年都議会選挙
小池百合子氏は、晴れて日本初の女性都知事になった訳ですが。都知事の権限でできることは、そう多くありません。これは、地方議会は二元代表制であるからです。 議会制民主主義として正しい形ではあるのですが、それぞれの思想信条はどうあれ、少なからず石原慎太郎氏や猪瀬直樹氏も都議会の抵抗にあっていましたし、それは小池百合子氏も同じことです。石原慎太郎氏は1999年~2012年まで、猪瀬氏は2007年~副知事、2012年~2013年は都知事を務めていましたが。
旧民主党が都議会の与党であった2009年~2012年は民主党と、それ以外は都議会自民党と少なからずの摩擦はあったのでしょう。
そして、就任して早々の小池都知事も同じような状態だったでしょう。
小池百合子氏が次に取りかかったことは、議会の与党を自分の味方につけること、ではなく自分の味方を議会の与党にしてしまうというパワープレイです。 まず、2013年都議会選挙終了時点での都議会の勢力図を見てみましょう。
自民党 59議席
公明党 23議席
共産党 17議席
民進党(民主党) 15議席
みんなの党 7議席
東京・生活者ネットワーク 3議席
日本維新の会 1議席
無所属 1議席
自民党・公明党で 過半数超えの82議席です。
小池百合子氏は、地域政党「都民ファーストの会」を立ち上げ、以下の議員達を糾合します。
・都知事選で支援をしてくれたみんなの党系の都議会議員
→ この中には現在、日本維新の会の政務調査会長を務める音喜多駿氏も含まれます。思想信条はどうあれ小池百合子を利用して成り上がるのはなかなかのやり手だと言えるでしょう、最近立場と、実力や見識が見合ってないのがバレてきてるけど
・都知事選で支援をしてくれた自民党の都議会議員
・民進党の都議会議員
→ 都内の民進党の支持母体である連合東京の支持を取り付けたため
これらの議員は離党して都民ファーストの会に参加することとなります。また、国政では自民党と連立政権を組んでいる、公明党と手を組みます。 そして2017年の都議会選挙の結果どうなったかは以下の通りです。
★が小池百合子氏の支持勢力です。
都民ファーストの会 49議席 ★
自民党 23議席
公明党 23議席 ★
共産党 19議席
民進党 5議席
東京・生活者ネットワーク 1議席 ★
日本維新の会 1議席
無所属 6議席
小池百合子氏の与党は、都議会127議席中、73議席となる圧倒的な勝利を収めました。
そして、自民党は歴史的な敗北をすることとなりました。
小池百合子氏は、東京都議会において、政権交代を成し遂げたのです。ここに東京都の女帝が誕生しました。 こんなブログ誰も読んでいないとは思いますが。いちおう、名誉毀損で訴えられても嫌なので細かいことは書きませんけど、都議会自民党の一部はかなり腐敗していたと聞いています。
その利権構造を一度、ある程度ですが壊したことが、小池百合子氏の功績でしょう。地方議会でこれをやったのはおそらく橋下徹氏以来です。もっとも、大阪は一度構造を壊したところで、今度は維新から腐臭がしてますけれど。国政だと小泉純一郎以来でしょうか。
もっとも、都議会は二元代表制ですので、小池百合子氏の政策がすべて通ってしまう状態になり健全とは言えないかもしれません。そこのあたりは公明党がきちんとコントロールするのでしょう。こういう、少数勢力でも最大限の力を発揮できるように立ち回る公明党って、思想信条はともかくたいしたもんだと思います。
「都議会のドン」と言われた内田茂氏は、この選挙には出馬せずに政界引退し、2022年にひっそりと老衰で亡くなることとなります。
その後のことについて
これからは、蛇足となります。小池百合子氏と国政
小池百合子氏と若狭勝氏は、2017年7月の都議会選挙後、ようやく自民党を離党しました。 そして、民進党を離党(除籍)した議員、自民党を離党した国会議員らと「希望の党」を立ち上げます。その後、この「希望の党」と民進党が合併することとなります。
おそらく、ここが小池百合子氏の絶頂期です。 小池百合子氏と、もともと希望の党の立ち上げメンバーが保守寄り(一部極右も含む)だったためか、
民進党のリベラル勢を「排除」する発言をし反発を招きます。ここがターニングポイントだったでしょう。
迂闊にも口が滑ってしまったのか。
「排除」されたリベラル勢の受け皿として枝野幸男氏が立ち上げたのが「立憲民主党」です。 2017年の衆議院選挙は自民党が大勝しました。
この選挙では、独立独歩であった共産党が、一部の選挙区で立憲民主党と候補者調整を行い、これが以後の民共共闘(俗に言う野党共闘)に繋がりますし、何より立憲民主党が躍進します。対して、希望の党は空中分解し、国民民主党と「(新)希望の党」に分裂します。
その後、「(新)希望の党」は消滅し国民民主党の一部が立憲民主党へ合流し現在の形になります。
これ以降、小池百合子氏は、"ほぼ"国政に手を出していません。
また、2021年9月に、小池百合子をバックアップしていた二階俊博氏が自民党の幹事長を降り、裏金問題で、次回の衆院選には出馬しないことが決まっています。
今後、小池百合子氏が自民党から国政に復帰するのは絶望的でしょうし、出るとしたら維新とかからではないでしょう。(離党したけど)鈴木宗男氏といい、維新ってネームバリューのある政治家の墓場みたいになってますね。
小池百合子氏と都政
2021年の都議会選挙においては、詳しい事情はわかりませんが、都民ファーストの会は公明党と選挙協力をすることができませんでした。公明党は自民党と選挙協力をし 「都ファ vs 自民+公明党」の選挙構図でありました。 選挙結果はこの通りです。★が小池百合子氏の支持勢力
自民党 33議席
都民ファーストの会 31議席 ★
公明党 23議席
共産党 19議席
立憲民主党 15議席
維新 1議席
東京・生活者ネットワーク 1議席
無所属 4議席
都議会の過半数をとるためには64議席必要なのですが、自民・公明を含めても56議席でしかありません。勝者のなき選挙となりました。皮肉にも、小池百合子氏の支持勢力である、都民ファーストの会が敗れることで、より東京議会は健全化されたと言えます。
まとめ
小池百合子氏の最大の功績
小池百合子氏の、最大の功績は都議会の健全化に尽きるでしょう。権力は腐敗をするもので、定期的に入れ替えをしなければいけません。
その意味で、小池百合子氏の果たした役割は大きいと感じます。同じようなことを橋下徹氏がしましたが、大阪は維新一強になってしまい、ほんのり以上に腐敗臭が漂っていますけど。 小池百合子氏の事績をなぞることで、私が「大した政治家」と評価する理由をわかっていただけた方もいらっしゃると思います。
小池百合子氏に思うこと
小池百合子氏は、もう70歳を超えています。私の母親の歳に近いこともあり、彼女の夢?であった日本初の女性総理大臣という夢も叶わないでしょう。「もうゆっくり休んだら?」って思うのです。2期4年続けたことで、都政に対して既に腐臭を感じている方も多いと思いますしね。[PR]
蓮舫氏に思うこと
もともと、蓮舫氏が小池百合子氏に勝てるとは思っていませんけど。もし蓮舫氏が当選して、都知事になった場合はどのように議会に対応していくかがポイントでしょう。
何かしらやらかして猪瀬直樹のように、引きずり下ろされてしまうのか。 都議会における立憲民主党と共産党の議席をあわせると34議席です。議会の1/4が自身の支持勢力ということですね。
ここに、同じ連合東京を支持母体とする「都民ファーストの会」が加われば、65議席で過半数をとることはできます。
しかし、「連合」は共産党との選挙協力に否定的であり、また、小池百合子氏の影響を長く受けた「都民ファーストの会」の議員と蓮舫氏は、自民党ほどではありませんが水と油なのではないかと考えます。比較的リベラルな公明党や、都民ファーストの会でもリベラル寄りの議員がいたとしたら、それをどう切り崩していけるのでしょうか。もしくは、小池百合子氏と同じく、政権交代を成し遂げることができるのか。
地方議会は二元代表制ですので、都知事が独断でできることは、そう多くありません。国会では舌鋒鋭く与党を追及していた蓮舫氏が、首長として議会に追求される側に立ったときにどう対応していくか。
仮に蓮舫氏が都知事になったとして、議会対応の関係で、そうそう独自色は出せないのではないかと考えます。それはそれで、健全ではありますけど。
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