何度も書いていることですが、私は自営業です。
なぜいちいち書くかというと、継続してこのブログを読まれている方がどれだけいるかもわかりませんし、仮に継続的に読まれている方がいたとして、そもそもブログ書いてる人のプロフィールをいちいち覚えている人もあまりいないでしょう、と。もし覚えていただいていたら光栄です。
さて。サラリーマンから独立して個人事業主になったのですが、お仕事の中には当然「下請け仕事」もあります。下請け仕事の場合、一緒に仕事をする元請けの人は私と同じ"職種"なわけです。フリーランスと聞くと興味をひくのか、初対面に近い方とは「独立したキッカケってなんですか?」とかいろいろと聞かれることもあります。
さて、もうこれ数年前の話なのですが、下請け仕事を回してくれる元請けから珍しい仕事を請けました。
「△△をするプロジェクトに参画してウチの新入社員にピッタリついてあれこれ教育して欲しい」と。その新入社員は大学を卒業して、新人研修が終わり、私と同じ職種として配属をされたばかりのようです。
そこで、通常以上に業務上のコミュニケーションもとるし、講師ばりに説明もするし、書籍も紹介するし、新入社員は薄給なので(経費計上できるし)ランチの時は財布を出させなかったり、と至れり尽くせりのことをしました。仕事はちゃんとやるので。
元請けには、配属されたばかりの新人は毎日、メールで日報を出す文化があるそうです。直属の上長とメンターに出すものらしく、社外の人間ですが私がメンターも請け負っていたので、私もそのメールを受信して、返信もきちんとしていました。
ある日の日報にこんな一文がありました。
新入社員「もっと会社のために成長をしたいと思います。」
私は、こう返信しました。メール残ってたので業務に関することを省いてコピペすると。
「人のために行動する」のではなく、「人のために何かをしたい自分のために行動する」というマインドセットを、私はかなり昔から持っていた気がします。
なぜ私は、昔からこういうマインドセットを持っているのだろう?と疑問に思い、あれこれ考えたり色々と過去にあったことを思い出して見た結果、なんのことはありません。元ネタは高校生の頃に読んだ小説でした。
今は、本や小説は疑いながら読むことが当たり前になっているのですが、昔はピュアだったんですね(笑)。
ちなみに、なんという小説かというと「女王陛下のアルバイト探偵」というタイトルで、ハードボイルド作家の大沢在昌さんの著作でした。もっとも、今はリニューアル?なのか改題されて、「アルバイト・アイ 王女を守れ」になっているそうです。電子書籍が見つからないので、絶版になったと思ってました。
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これポチってざっと読んでみたら、やっぱりありました。
引用します。
この記事を書くために、久々に読んだのですけど、やっぱりここはグッときますね。ハードボイルドはたまに読むと、すごくいいですよね。
そして、これって要するに自責思考だよね。いいマインドです。
というより、他責思考っていうのは不幸になるマインドセットですね。不幸っぽい人は、だいたい他責思考な気がするのです。
他責思考がよくない、ということは過去記事で書きました。やっぱり若い頃に、本をたくさん読むのっていいのかな?そろそろ楽天のお買い物マラソンだし、甥っ子たちにまた本を買おう
マインドセットをどうにかしようとしている人に対して「意識高い系」とかそういう揶揄する言葉を使う人もいますけど。人が努力をしているのを笑うんじゃないよ、と感じます。まあ、間違った努力は平気で人を裏切りますけどね。
最後に、上記の日報なのですが。CCにはなぜか元請けの事業部長がいたらしく、「新入社員になんて教育をさせるんだ。下請けのフリーランスにメンターなんかやらせるな」と私に発注をした元請けの担当者(当時)が大目玉を食らい、二度とこの手の仕事がくることが無かったことを蛇足ながら。
うん、「下請けのフリーランスにメンターなんかやらせるな」って至極まっとうですよね。私もそう思います。従業員の教育はその企業がすべきですからね。
なぜいちいち書くかというと、継続してこのブログを読まれている方がどれだけいるかもわかりませんし、仮に継続的に読まれている方がいたとして、そもそもブログ書いてる人のプロフィールをいちいち覚えている人もあまりいないでしょう、と。もし覚えていただいていたら光栄です。
さて。サラリーマンから独立して個人事業主になったのですが、お仕事の中には当然「下請け仕事」もあります。下請け仕事の場合、一緒に仕事をする元請けの人は私と同じ"職種"なわけです。フリーランスと聞くと興味をひくのか、初対面に近い方とは「独立したキッカケってなんですか?」とかいろいろと聞かれることもあります。
さて、もうこれ数年前の話なのですが、下請け仕事を回してくれる元請けから珍しい仕事を請けました。
「△△をするプロジェクトに参画してウチの新入社員にピッタリついてあれこれ教育して欲しい」と。その新入社員は大学を卒業して、新人研修が終わり、私と同じ職種として配属をされたばかりのようです。
そこで、通常以上に業務上のコミュニケーションもとるし、講師ばりに説明もするし、書籍も紹介するし、新入社員は薄給なので(経費計上できるし)ランチの時は財布を出させなかったり、と至れり尽くせりのことをしました。仕事はちゃんとやるので。
元請けには、配属されたばかりの新人は毎日、メールで日報を出す文化があるそうです。直属の上長とメンターに出すものらしく、社外の人間ですが私がメンターも請け負っていたので、私もそのメールを受信して、返信もきちんとしていました。
ある日の日報にこんな一文がありました。
新入社員「もっと会社のために成長をしたいと思います。」
私は、こう返信しました。メール残ってたので業務に関することを省いてコピペすると。
○○君
不惑です。お疲れさまです。
日報ありがとうございます。
はじめに。
>もっと会社のために成長したいと思います
会社のため・世のため・人のため・といったマインドは捨てましょう。
○○君は自分のために成長をすべきです。
なぜなら、成長・勉強・仕事に限らず「会社のため」になにかをした場合、
歯車が狂うとそれは「会社のせい」になり、結果、会社を恨むことにもなりかねないからです。
会社を、家族や彼女に置き換えて、歯車が狂ったときのことを想像してみてください。
これが不幸になるマインドだということがわかると思います。
物ごとに、こういう優先順位をつけたらどうでしょうか。
① 自分のためになり、会社のためにもなること
② 自分のためになり、会社のためにならないこと
③ 自分のためにならず、会社のためになること
③については、そういう状況になったのであればそんな会社は辞めてしまえばよいです。
○○君がきちんと自分のために勉強や仕事をしてその結果、成長をしていけば、どこに行っても困らないでしょう。
まず、すべては自分のためと思うようにしましょう。
もし、誰かのために何かをしなければならない場合、それは「誰かのために何かをしたい自分のため」です。
「人のために行動する」のではなく、「人のために何かをしたい自分のために行動する」というマインドセットを、私はかなり昔から持っていた気がします。
なぜ私は、昔からこういうマインドセットを持っているのだろう?と疑問に思い、あれこれ考えたり色々と過去にあったことを思い出して見た結果、なんのことはありません。元ネタは高校生の頃に読んだ小説でした。
今は、本や小説は疑いながら読むことが当たり前になっているのですが、昔はピュアだったんですね(笑)。
ちなみに、なんという小説かというと「女王陛下のアルバイト探偵」というタイトルで、ハードボイルド作家の大沢在昌さんの著作でした。もっとも、今はリニューアル?なのか改題されて、「アルバイト・アイ 王女を守れ」になっているそうです。電子書籍が見つからないので、絶版になったと思ってました。
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これポチってざっと読んでみたら、やっぱりありました。
引用します。
ミオのためじゃない。ミオのためだと思ったら自分を欺くことになる。ミオを思う、自分のために、今、僕はここにこうしている。
命を懸けるのは、ミオへの僕の気持ちだ。ミオを好きな、自分の意思を貫くためだ。さもなければ、ミオに対し、「してやっている」というまちがった考えが生まれてしまう。それは、ひいては、ミオを恨む気持ちに発展するかもしれない。そうじゃない。そうではいけないのだ。僕は、ミオのためでなく、ミオを愛する、自分のために頑張っている。
引用元 :大沢在昌「アルバイト・アイ 王女を守れ」
引用者注:ミオ=王女さま のこと
この記事を書くために、久々に読んだのですけど、やっぱりここはグッときますね。ハードボイルドはたまに読むと、すごくいいですよね。
そして、これって要するに自責思考だよね。いいマインドです。
というより、他責思考っていうのは不幸になるマインドセットですね。不幸っぽい人は、だいたい他責思考な気がするのです。
他責思考がよくない、ということは過去記事で書きました。やっぱり若い頃に、本をたくさん読むのっていいのかな?そろそろ楽天のお買い物マラソンだし、甥っ子たちにまた本を買おう
マインドセットをどうにかしようとしている人に対して「意識高い系」とかそういう揶揄する言葉を使う人もいますけど。人が努力をしているのを笑うんじゃないよ、と感じます。まあ、間違った努力は平気で人を裏切りますけどね。
最後に、上記の日報なのですが。CCにはなぜか元請けの事業部長がいたらしく、「新入社員になんて教育をさせるんだ。下請けのフリーランスにメンターなんかやらせるな」と私に発注をした元請けの担当者(当時)が大目玉を食らい、二度とこの手の仕事がくることが無かったことを蛇足ながら。
うん、「下請けのフリーランスにメンターなんかやらせるな」って至極まっとうですよね。私もそう思います。従業員の教育はその企業がすべきですからね。
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