タイトルの言葉。これは、ギリシャの哲学者、エピクテトスの言葉とされています。正確な引用は「我々の力の及ぶものと及ばないものを区別することは、自由への道である」(by ChatGPT)だそうです。
この言葉、なかなか含蓄がありますね。いろいろなことに繋がるなぁ、と思います。
私は、別にエピクテトスの著作?か何かを読んだ訳ではありませんし、ChatGPTに「これの原文教えて」と聞いて返事があった分しか把握していないのですが。
私はこう解釈しました。
- 物事には必ず原因がある
- 現在、何か問題が起きていたとして、その原因を突き詰めると、自分の力ではどうにもならないこともある
- そこについては悩むのは時間の無駄であるから、今の状況でどうするべきか考え、実行すべきである
もちろん、過度な自責思考はよくないのかもしれないですけど。よくないと言われる「自責思考」は自分を追い込むことです。そうではなくて、どう行動していくかの指針を決める上で、自分の過去の行動を参照しろ、ということです。
私がよくみるyoutuberで公認会計士・経営コンサル税理士の市ノ澤翔さんのブログで、とても共感した部分があったので、引用します。
1.他責思考
他責思考は、自分の失敗や不幸を他人や外部の環境のせいにする考え方であり、成功を目指す人にとって大きな障害となります。この考え方に陥ると、自分の状況を改善するための責任を他人に求めがちになり、結果として自己成長の機会を失います。
他責思考の根底には、自分自身の能力や状況を正確に評価し、それに基づいて行動する勇気が欠けていることがあります。自分の失敗を他人のせいにすることで、一時的には自尊心を守ることができるかもしれません。しかし、それは自分自身の成長を妨げ、成功への道を遠ざける行為です。
成功するためには、自分の人生の主導権をしっかりと握ることが重要です。どんなに困難な状況でも、その原因を外部に求めるのではなく、自分自身の中に解決策を見つける力が求められます。全ての出来事に対して自己責任を持ち、自分で状況を変える努力をすることが、成功への第一歩となります。
他責思考から脱却するには、まず自分の行動や思考パターンを振り返り、自己反省することが大切です。自分が直面している問題の原因を冷静に分析し、それを乗り越ええるために何ができるかを考えることが必要です。また、失敗を恐れずに新たな挑戦を続けることで、自己成長の機会を増やし、成功への確信を深めることができます。
成功への道は決して平坦ではありません。自分の人生の主導権を握るのは自分自身です。成功するためには、全ての出来事に対して自己責任を持ち、他人のせいにするのではなく、自分で状況を変える努力が必要です。
私も零細とはいえ経営者の端くれですので、たまに、経営者向けのウェビナーなんかに参加することもあるのです。真面目なところだと「他責思考の人は来ないでください」ばかりの言いっぷりが多いですね。むしろ、他責思考の人を批判しないのは「なんか詐欺っぽいな」なんて思ってしまうこともあります。
自責思考の人が必ずビジネスで成功する訳ではありませんが、ビジネスで成功する人はほぼ自責思考なのでしょう。
そして、これってビジネスだけの話では収まらないと思うのですよ。
もし、過去にあなたが何かしらの問題を経験したとしましょう。その結果、今は何かしら不自由である状況にあるとします。
確かにあたな自身の力ではどうしようもない、時によって理不尽なことが世の中には多く、それが原因かもしれないけど、「今、自分がこうなのは世の中が悪い」というマインドを持つのはよくない。
あなたの状況が今、こうなっているのは、「そんな中で、あなたがどうするかという選択をし続けた(または選択をしなかった)結果」なのです。
その選択をより自分にとって良い方に向けるためには、「学び」・「考え」・「行動して」・「反省して」・「学び」を繰り返し、効果測定をして軌道修正していくしかない。
もしかしたら、あなたは他責思考だから、今も不自由な状況になるのではないでしょうか。自責思考に切替えることで、好転するのではないでしょうか。
私も、就職氷河期世代で、バブル崩壊とアジア通貨危機を学生時代までに経験してきており、社会に出た後にリーマンショックがあり、デフレ時代とはいえその後の年収は額面で216万円でした…。
そんな中、視野が狭かったのもあるのでしょうが「世間が悪い」なんて思わず(視野が狭くて思うこともできなかったのかもしれません)、ただ目の前のことを「なんとかしなきゃ」とだけ思って、なんとか生き残ってこれました。
ちなみに、ロスジェネでGoogle検索してみたら、こんな記事をみつけました。確かに「怖い」ってよく言われたかも。怖かったんだね、ごめんよ…。
ChatGPTの反応
エピクテトスの言葉は、確かに深い含蓄があり、現代においても非常に有効な考え方です。ご自身の解釈や、市ノ澤翔さんのブログからの引用を拝見すると、自己責任の重要性や、他責思考から脱却することの大切さが強調されていますね。
「我々の力の及ぶものと及ばないものを区別することは、自由への道である」というエピクテトスの言葉は、古代ストア派哲学の中心的な教えを反映しています。ストア派哲学では、自分の内面にあるもの(意志、感情、思考など)に焦点を当て、外部の事象や他人の行動に対しては受容的でいることを推奨しています。この哲学は、自己のコントロールできる範囲内で最善を尽くし、それ以外の事柄については過度に悩んだり心配したりしないことを教えています。
あなたが述べたように、この思考法はビジネスに限らず、個人の生活や社会生活においても非常に重要です。特に、自営業や企業経営をされている方にとっては、自己責任と自己成長が成功の鍵となることが多いです。また、過去に直面した問題や不自由な状況を乗り越える過程で、自責思考がどのように役立ったかを考えることは、個人の成長にも繋がります。
ロスジェネ世代としての経験も含め、社会の変化や困難な状況の中で「なんとかしなきゃ」という前向きな姿勢が、今のあなたを形作っているのですね。社会や環境のせいにせず、自らがどう行動するかを考え、実践することで、多くの困難を乗り越えてきたというのは、大変励みになります。
エピクテトスの言葉にあるように、自分のコントロールできることに焦点を当て、学び、考え、行動し、反省することの繰り返しは、自己成長と成功への道を切り拓く重要なステップです。それぞれの人が持つ問題や課題は異なるかもしれませんが、この原則は普遍的な価値を持っています。
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私が好きなバンド「怒髪天」に「楽勝」というタイトルの唄がありまして。歌詞にこのような一節があります。
君が思う程 世の中 甘かないが
他人が言う程 厳しかねェぜ
オイラの口癖は 楽勝! 楽勝!
引用元:怒髪天のアルバム「如月ニーチェ」より「楽勝」(PR)
他責思考と、自責思考のバランスを唄っているような気がしました。
そうですね。「楽勝」です。「楽勝」っていれるメンタルさえ強ければ大体なんとかなるよ。たぶん。
人の言葉を盲信するのは愚かなことです。人の言葉をどう解釈して自分のものにしていくか。
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