直接の取引はないのですが、よく一緒に仕事をしている会社の、担当営業と一緒にお酒を飲んできました。

「直接の取引がないのに一緒に仕事をしている」って、ちょっとわかりにくいかもしれないので、説明を試みます。

例えば、私が何か顧客に提案をして顧客に了承していただいた場合、その提案の規模によっては、私一人では対応をしきれないことがあります。
こういったケースで、あらかじめ顧客に依頼して、顧客から彼いる会社に発注をして、プロジェクトに参加してもらうことがあります。お互いに得意なことをやる、「協業」ってやつですね。
もちろん、私個人で仕事を請けた上で、顧客の承諾を得て、私が外注を手配して、外注先にサポートをお願いするケースもなくはないのですが、できるだけやりたくないのですよね。
というのも、売上が上がると、経理が面倒くさくなるのです。自分ですべて仕事を請けて外注にお願いした場合って、売上は上がる反面、外注先の管理であるとか、支払いであるとかそういう作業が発生しますし、利益率が大きく落ちます。
私が経営に専念して、実務には一切手を動かさないなら別ですが、自分が稼働する前提であれば、こういった話は手間の割においしくないのです。事務手間を考えれば、「私は○○部分をやりますので」と得意な部分だけ請けて、他の部分は顧客から他社に発注していただくのが一番楽です。



と、話が逸れました。上記のように協業することの他、時には私がコンサルタント的な立場で顧客とともに、彼のいる会社からの提案を聞き、その内容を確認したうえで、顧客に所見を述べるといったこともあります。要するに、相対することもありますね。

さて。新型コロナウイルスによるパンデミックで、すっかり一緒にお酒を飲むことはなくなりましたが。以前は、時には利害関係者になる場合もあるので、お互いに節度をもって、たまにお酒を一緒に飲んでいました。

いやー、ひっさしぶりに一緒に飲みましたね。
そして、もう10年近い付き合いになるのか、とちょっとしみじみ話していました。

彼と私が初めて会った時は、彼は社会人2年生で、先輩から営業先として顧客を引き継いだばかりのようで、あれこれ空回りしながら頑張っていました。相対するときは、私のことがかなり怖かったようです(笑)。

緊急事態宣言下、同居していた彼女と結婚したのは聞いていましたが、昨年末に子どもが生まれたようです。いやー幸せそうで良かった。彼は、「子どもが生まれたので、家を買おう、しかしどうするか」と悩んでいたらしいです。「不惑さんどうやって物件決めましたか?」と。

「俺が物件を探してた時は、こうしたよ」っていう感じで、以下のようなことを伝えました。
・はじめに、物件を探す地域を絞る必要があると思った
・実家およびメインの客先へのアクセスがよいところをピックアップした
・ピックアップした地域のハザードマップを確認した
・ピックアップした市町村の人口推移を確認して、人口が減っているところは除外した
・平日/休日にその地域を歩いてみて、印象を確認した
というプロセスを経て、地域を絞った上で、不動産屋に物件探しを依頼して予算内で条件の良いところを買いました。

住宅ローンとか、考えることはたくさんあるみたいですね。
「どうしてます?どう思います?」と。最終的に自分で決めることだけど、と前置きしたうえで以下のような私の考えを伝えました。

・住宅ローン控除の恩恵を最大限受けるために、頭金なし、諸費用込みのフルローンにした
・期間は35年の変動金利にした
・住宅ローン金利は安いので、住宅ローン控除があるうちは、返済に充てる資金を極力減らし、浮いたを投資に使うなりした方がいい。現時点では年1%以上のリターンを得られればペイできると考えている
・そもそも、団信入るなら死んだら住宅ローンを返さなくていいので、極端な話、月にローン返済という名目の家賃をどれだけ支払えるかで金額は決めたらいいと考えている
・いわゆるアベノミクスについての評価は置いておいて、円安誘導のために大幅な金融緩和をした。そして、年金資金の一部の運用先を株にして、日本株の買い支えに利用している。そのため金利を上げて株価が急落した場合は年金資金が溶けることになる。よほどのバカが日銀総裁にならない限り、急激な金利の上昇はないと思う。金利が上がった場合、住宅ローン控除が終わったあとに考えればいいと考えている
・綿密な計画を立てたとしても絶対にその通りにはいかない。なので、ざっくりとした方針だけ決めて臨機応変に対応すればよい


しっかしまあ、ね。
社会人2年生のヒョロガキだったのが、10年以上経った今はパパで上場企業の管理職か。立派になったもんだ!
世の中は変わり続けています。変わっていないのは私だけかもしれませんね。