自民党の裏金問題のニュースを見て、タイトルに書いた通り、「デジタル庁は、政治資金収支報告書の作成ソフトを作れよｗ」って思ったんです。念のために調べてみたら、デジタル庁製ではありませんが、既にありました。びっくり…。総務省が作った(外注したんでしょうが)みたいですね。
操作マニュアルを読んでみたら、あまりのUI(User Interface、要するに見た目)のひどさに頭がクラクラしました。


過去に、会計ソフトと楽天銀行のAPI連携(同期)に関するグチを書いたので、わかる人にはわかると思いますが、私はfreee会計というクラウド会計ソフトを使っています。不満はあるものの、まあまあ使い勝手が良いソフトなのですが。


ドットジェイピーというNPO法人が、Googleとfreee株式会社の支援を受けて、政治団体向けにfreee会計を使った政治資金の会計サービスを提供したんですよ。その名も「政治資金クラウド」。
freee会計のアドオン製品のようなものだったのでしょうか。記帳はfreee会計でやって、「決算」ボタンを押すと、政治資金収支報告書が自動で出力される、みたいなイメージかな。


これ、ほとんど使われずに提供終了になったと聞いています。ちょっと笑っちゃいますね。
まあ料金が高かったのかもしれませんけれど。
freee会計も一番高いプランで年間40,000円しますし、それに＋してアドオン代ですよね。しかし、会計処理自体は圧倒的にこちらの方がやりやすいはずで、「タダで使えるソフトがあるからこれを使え！」なんてブラック思考にも程があると思うのです。生産性を考えようよ…。


ランダムに国会議員の政治団体の政治資金収支報告書を見てみましたが、フォントがだいたい同じなので。たぶん、冒頭で紹介した「会計帳簿・収支報告書作成ソフト」を使っているのだと思われます。
例えば、国会議員の事務所で会計担当者になったとして。あのソフトを使うことを強要されたら、ブチ切れてそのまま辞める自信がありますね、それ位ひどい。


あれ、誰もが不便で、改善して欲しいと思っていると考えますが、何か事情があるのでしょうか。
例えば、これはとある取引先に聞いたことなのですが。非常に使い勝手の悪い社内システムがあって、誰もがそのシステムを使うのが嫌だと思っているのですが「○○さん(役員)の肝いりで作ったシステムなので、限界まで使わなければならない」そうです。「あ～、○○さん早く定年しないかな～」と。

総務省に当てはめてみると、総務省の官僚で偉い人(または有力な総務大臣)の肝いりで作ったので、その人の顔を潰さないためにずっと残しているとかｗなんか歴代の総務大臣って誰か調べてみたくなりました。

政治家の、政治団体にこそDX化が必要じゃないのだろうか。