昨年から、介護についていろいろと調べていました。調べたことを、一度、文章でまとめてみようかと考えて、この記事を書いています。

私の現状として、実家に住んでいる私の父は、足腰が弱っていて歩行や立ち上がりに難があります。
現状、同居している母がいるのですが母も歳です。
いわゆる老々介護状態であるため、なんとか母の負担を軽くしなければならないと考えています。
過去記事に書きましたが、正月はこんな感じで実家がカオスでした。


なんというかシモの方も大分まずいらしく、定期的に尿漏れパッドなどを実家に送っています。


正直なところ、父には既往歴もあるため、まあまあ長くないのかと考えます。
私は、父に対して「長生きをして欲しい」とも、「早く死んで欲しい」とも思っていません。基本的には、「好きなものを食べて、人に迷惑をかけない程度に好きにして、好きなタイミングで死んでください」という感じですね。
ただし、現状は父が母に迷惑をかけてしまっているので、上述の通り、この状況は是正しなければなりません。

介護サービスの種類と必要性

65歳以上の方は、要支援・要介護認定を受けることで、さまざまなサービスを保険適用のうえ受けることができます。(受けられるサービスの内容は、等級によって異なります)

訪問介護

いわゆるホームヘルパーさんに来ていただくもの。
→ 身体介護    ・・・ 食事・入浴・排泄・歩行
→ 生活援助    ・・・ 日常生活上の家事代行

通所介護

こちらは施設に通うもの。
→ デイケア    ・・・ 通所リハビリテーション。日常生活、運動機能の向上や改善
→ デイサービス  ・・・ 通所介護。運動、体操、趣味の活動 施設によって送迎があるか、家族によって送り迎えが必要かは異なる。

短期入所生活介護

こちらは施設に泊まるもの。
→ ショートステイ ・・・ 介護が必要な方の短期間の入所を受け入れ、入浴や食事などの日常生活上の支援や、機能訓練。 こちらも施設によって送迎があるか、家族によって送り迎えが必要かは異なる。

被介護者への補助と支援

リフォームや、介護に必要なものに対しての補助
→ 例えば、家に手すりをつけるためにリフォームをする、車椅子や介護用ベッドのリース料金、などの補助

サービスを組合わせて効果的な介護を考える

これらのサービスを組み合わせて、被介護者の介護を進めていくとともに、介護者(家族。うちの場合は母)の負担を減らしていくことを考えなければなりません。

介護サービスの利用方法

市町村の福祉部(福祉課)への相談

要支援・要介護認定を受けるには、被介護者が在住する市町村の福祉部(福祉課の場合もあります。市町村によって異なりますので自治体のWEBサイトをご確認いただくのが確実です)に相談をすることが必要です。

総合事業・包括支援

しかし、その前段階として「総合事業」「包括支援」というものがあります。これは市町村と提携、または市町村から業務委託を受けた事業者が行っており(私の実家の場合、市の医師会が運営しています)、例えば要介護認定が必要だと事業者が判断した場合、利用者と市町村の間に入って、あれこれと手助けをしてくると聞いています。

家族に、介護が必要だという兆候が見られた場合、 「(お住まいの市町村) 要介護認定」 「(お住まいの市町村) 総合事業」 「(お住まいの市町村) 地域包括支援」 などのキーワードでGoogle検索をすれば、自治体のWEBサイトや、包括支援事業者の連絡先がひっかかるはずです。

行政支援の重要性と普及への取り組み

この国では、「介護疲れで家族を○してしまった」といった悲しい事件が稀に起きますね。
その中で、行政の支援をどれだけ受けていたかはわからないのですが。
もし受けていないとしたら、認知度の低さかもししれません。 生活保護と同様、行政の力を借りることは恥ずかしいことではありません。
もしお知り合いの方に「介護を一人でなんでもしよう」とする方がいらしたら、例えば上記のキーワードで一緒に検索をして、相談先をあきらかにするなど、よい提案をしてあげられるとよいかもしれません。
何かと人間関係が希薄になりがちな現在ですが。そういう小さな輪がたくさん増えたら、今より少しはよい世の中になるし、悲しい事件も減るのかな、と考えます。