はじめに

私の苗字は割と珍しい。仮に「不惑」家としよう。
インターネットで雑に調べる限りでは日本に12000人くらいしかいないようだ。
私は「不惑」家最後の男子であり結婚願望がないため「不惑」家は私で途絶えることになる。
特に感傷はないが、氏族がどういうルーツなのかを調べてみることにした。ここ数ヶ月ちょこちょことやってきたことである。

関連記事:
伝聞と記憶の整理。


関連記事:
遺伝子検査と生成AIのDeep Research機能を利用した調査。


関連記事:
伯父・祖父の墓探しついでに散歩。


関連記事:
曾祖父が養子であること、もともとかなり珍しい苗字だったことを知る。生成AIや文献で事績を追った。

戸籍からわかったこと

前回の記事は番外編とした書いたつもりが、結果的に直接の続きとなってしまった。前回の記事をお読みいただいたあとにお読みいただくのがよいと思う。

そろそろボカすのが苦しくなってきた。そもそもこのブログを読んでいる人がほぼいないことは置いておいて。
先祖のことを書いたところで身バレなんてする訳がない。「不惑」家は今の私の苗字なのでさすがに出せないし、「番外」家は日本でその姓の人があまりに少なく、万一ご迷惑をかけることにもなりかねないため、公開はできない。しかし、ある程度大きな範囲の地名は書いていくことにする。また、過去記事の記事はすべて、そのポリシーに合わせて改稿した。

明治19年戸籍まで辿ることができた

「不惑」家の戸籍は明治19年戸籍まで辿ることができた。明治19年式戸籍の前に「壬申戸籍」というのがあるのだが、これは閲覧禁止なので、最後の戸籍まで辿れたことになる。
私は、あまり真面目な学生ではなかったが、大学では歴史学を専攻していた。日本史専攻ではないものの、専攻に関係なく必修で「古文書学」の単位をとらなければならなかった。久しぶりの「変体仮名」で「読めるかどうか」と少し不安だったが、意外とすんなり読むことができた。大学を卒業してから20年、意外と覚えているものである。ありがとう先生。

なんなら、戦後に手書きで書かれた、妙に達筆な文字の方が読むのに難渋した。迷惑なので楷書で書いてください。

関連記事:

結論から、父からの伝聞は大きい誤り

別に断罪したくて書いているわけではない。

推測するに、「父は曾祖父が養子だということを知らなかった」可能性が高い。ただし、父が「調べた」というのは間違いなく嘘である。何もわからない子ども相手に適当なことを吹いていただけだろう。このような態度で子どもに向き合ってはならないと感じた。

具体的には改稿した過去記事に書いた通り水戸藩士の子孫だと聞かされていたが、大きな誤りであった。
水戸藩士の上級武士の名簿に「不惑」家が書かれていないことは、ChatGPTのDeep Research機能で作った叩き台から、様々な資料をあたって確認済みである。
確認できる最古の戸籍で確認した住所は、茨城県南部であった。まさに前回の記事で書いた、現在の茨城県某市、「番外村」である。「番外村」は水戸藩領ではないため、足軽や鄕士だったとしても水戸藩士であったということはあり得ない。

曾祖父は父が生まれる前に亡くなっている。おそらく曾祖父は祖父に先祖のことを語ったと思われるが、祖父・伯父・父とどこかのタイミングで「番外」家の事績を「不惑」家と混同してしまったのだろう。確かに常陸大掾氏は水戸城を領有していた時期があった。「水戸城を持っていた大名の家臣」から「水戸藩」だと思い込んでしまったのではないのだろうか。まったく人の伝聞というのは本当に当てにならない。

地番変更の確認

茨城県は、何度も市町村合併が行われている。茨城県某市では、住居表示を実施していないことは確認できている。そこで、茨城県某市役所市民課に問い合わせを行った。
問い合わせ内容は、以下の通りである。
・当該地域で地番変更があったか
・地図から戸籍の住所が確認できない。場所がどこか教えて欲しい

某市からの返答はこうだ。
・地番変更はなかった
・個別に場所を教えることはできない

チッ、東京都△△区はすごく親切に教えてくれたのに。などと思ったが人口減少地域の役所である。住民サービスが低下をするのは仕方ないかもしれない。どちらかというと、△△区役所の行政サービスが高いということだろう。

話を戻すが、戸籍にある「茨城県〇〇郡〇〇村大字"番外"NNNN番地」というのは茨城県〇〇市番外NNNN番地であるということは確認できたのだ。仕方なく、地権者地図を当たることにした。
無料で利用できる地権者地図「Mapple法務局地図ビューア」を利用した。ついでに地権者を調べようと登記情報を購入しようと試みたが、あいにく、メンテナンス中のため購入することはできなかった。

「番外」城の麓であり、入口までは歩いて10分といったところか。
断定こそしないが、これはもう、ほぼ確定と言っていいだろう。「不惑」家は、「番外」家の分家か、血縁のある家来筋だったのではないか。
Googleマップで確認すると、その地番は空き地になっていた。電話帳を確認すると、某市には「不惑」という苗字の人間が数人住んでいることが確認できている。場合によってはコンタクトをとることを検討する。

終わりに

今後の調査予定

備忘のため、今後どうしていくかのアイデアを書いておく。

地権者地図の購入

Mapple法務局地図ビューアのメンテナンスのため購入できなかった地権者の登記情報を確認する。地権者に手紙を書いてみることにする。「不惑」と「番外」の関係について何か知っているかもしれない。

フィールドワーク

現地に赴いて「番外城」などを自分の目で見たいと思ったが、さすがに一人で行くと怪しまれるだろう。私は強面なのだ。また、どうしても車が必要なのだが、情けないことに私はペーパードライバーなのだ。そのため運転手と、強面の中和要員として、彼女にフィールドワークを付き合って貰えないか打診している。山と田畑しかないところに付き合わせて申し訳ないと思うのだが、せめて旅費は全て私が出せばいいだろう。ただ、そんな暇がいつあるのか。7月はまだ、3日しか休んでないのだが…。

今までにかかった費用

・行政書士費用、3万円
・書籍購入費用、1万円ちょっと
→ 「常陸大掾氏と中世後期の東国」、「図説:茨城の城郭」など計4冊

[PR]

この記事の続き

この記事の続きはこちら。

日記・雑談ランキング
日記・雑談ランキング

にほんブログ村 その他日記ブログ 40代男性日記へ
にほんブログ村