東京都議会選挙
6/22~23、東京都議会選挙の投開票結果をチェックしました。
住んでいたことのある区で、面識のある方が出馬していたと先日の記事で書きました。しかし、健闘むなしく落選でした。残念です。酷暑の中で行われた選挙戦、大変お疲れさまでした。これからも続けていただきたいものです。
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趣味で選挙の結果をチェックしているのもありますが、実は、某区に住む友人と某区の結果について賭けをしていたのです(笑)。同じ選挙区(複数人区)で当選するであろう人を予想して、数が多い方が勝ちです。買った方は、負けた方に、差分分の缶コーヒーを奢る、という内容です。
例えば4人区で、私の予想が1人的中、知人の予想が3人的中だった場合、私が2本友人に缶コーヒーを奢ることになります。念のため書きますが、「一時の娯楽に供する物」を賭けた場合は賭博罪の成立要件を満たしません。
ただ、結果は引き分けでした。缶コーヒーなし。候補者数が多いので結構カオスだったんですよね。
さて、国政に影響を与えるといえど、「都議会選挙」は当たり前ですが「都議会議員」を選ぶ選挙であるため、本来は小池都政についての評価と、現職議員の活動に対する評価であるべきです。
自民党が歴史的大敗をしたことでキャッキャしている方々がいますが。今回は結局、小池百合子与党内(自民・都ファ・公明)の勢力争いで、都民ファーストの会が勝ったということだけです。都民ファーストとしては公明党との連立で64議席確保したかったでしょうね。
東京都議会においては過半数をとるためには64議席が必要です。小池与党は2025/5/16時点で以下の構成でした。
自民党 30議席
都ファ 26議席
公明党 23議席
合 計 79議席
野 党 48議席
それが選挙後には以下のような構成になりました。
都ファ 31議席
自民党 21議席
公明党 19議席
合 計 71議席
野党? 56議席
結果的に小池与党は減ったものの過半数を維持している状態が続いています。
野党第一党は立憲会派で推薦を含んで23議席で+11議席の大躍進ではあるのですが、小池野党としては数が全然足りませんね。
国民民主党が9議席とりましたが、9議席では与党に回ったとして都議会から自民党を排除することはできないでしょう。しかし、系譜的には都民ファーストの会と国民民主党は近いため、こちらも小池与党に回るのではないかと考えています。
あと、参政党が3議席とったということを知り、げんなりしています。
この人たち、オーガニック信仰であったりスピリチュアルであったり、反ワクチンであったり、この人たちかなりヤバめなんですけど。
こちら読んでみてください。
また、別に参政党の本体がそうだと言いたい訳ではありませんが、日本会議の構成団体の一つである「キリストの幕屋」や、自民党に捨てられた「旧統一教会」系の政治団体である国際勝共連合から応援をされていたりと、なかなかの匂いがしますね。くっさ。
あと、またNHK党系の都議会議員が生まれてしまいました。
もともとNHK党は政党助成金を目当てにしたエセ国政政党だったのですが、内紛により国政政党でなくなったという経緯があります。次回の参議院選挙で、国政政党に復帰を目指しているようですが、資金の関係から旧統一教会および国際勝共連合に擦り寄っているようです。
次回の参議院選挙で改選となるNHK党の浜田聡氏は、都議会選挙に謎政党で候補者を多数擁立してすべて落選したのですが、「旧統一教会に手伝ってもらっている」と本人が公言しています。くっさ。
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ガソリン暫定税率廃止法案が廃案
まず、ガソリン税の軽減税率について。そもそも私はガソリン税の減税は今はまだやるべきではない(例えば最低賃金を上げるなど"物価を上げる政策"と同時にやるべき)と考えているのですが、一旦それは置いておきます。
参議院で過半数を自民党・公明党が抑えている以上、法案が成立しないことは野党も折り込み済で、「これは単なるパフォーマンスですね。」ということを関連記事で書きました。
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一連の国会質疑をきちんと見ていたのですが、結局、土曜日に参議院の財政金融委員会をやった結果、採決されずに廃案になりました。
繰り返しますが、廃案になること自体は野党も折り込み済だったのでしょう。しかし、採決されなかったことだけは野党の失敗でしょう。あくまで「自民党が暫定税率の廃止に反対した」という証拠を作りたかったでしょうに。
自民党もなかなかのやり手で、6月に改選になる議員を財政金融委員会から外し、選挙が3年後の議員を中心であれこれとやっていました。質問と答弁が噛み合っていないで、メチャクチャでちょっと面白かったです。仕事をしつつ、時折吹き出しながら流し見していたのでした。
備忘のため、この一連の政治ショーのタイムラインを書いておきます。
2024年12月
自民党、公明党、国民民主党の3党合意でガソリン税の暫定税率の廃止を合意。時期については明言されていない。
※ 自民党は毎年12月に税制改正大綱を発表し、翌年3月迄に法改正を行う。実行する場合は最短で2025年12月の税制改正大綱に盛り込まれ2026年4月から開始、となる
2025年1月
国民民主党、ガソリン税の暫定税率を廃止する法案を提出。審議されず。
2025年3月
立憲民主党がガソリン税の暫定税率を廃止する内容を含む予算修正案を提出も採用されず。
2025年3月
日本維新の会、ガソリン税の暫定税率を廃止する法案を提出。審議されず。
以後、自民党・公明党・日本維新の会の三党協議が続く。
2025年4月
立憲民主党、ガソリン税の暫定税率を廃止する法案を提出。審議されず。
2025年6月11日
立憲・維新・国民・社民・参政・保守の野党6党(以下、野党6党)によりガソリン税の暫定税率を廃止する法案を提出、審議されず。
2025年6月19日
衆議院本会議において、れいわ新選組を加えた野党7党による解任動議によって、衆議院財務金融委員会の委員長、井林辰憲さん(自民党)が解任される。また、後任として阿久津幸彦さん(立憲民主党)が委員長に。
2025年6月20日AM
衆議院財務金融委員会にて「ガソリン税の暫定税率廃止法案」の審議と採決。
2025年6月20日PM
衆議院本会議にてれいわ新選組を加えた野党7党の賛成により「ガソリン税の暫定税率廃止法案」の法案成立。参議院に送付。れいわさん、キャスティングボードを握ったつもりになって楽しかったですか?
2025年6月20日夕方
参議院本会議にて「ガソリン税の暫定税率廃止法案」の趣旨説明。
参議院財政金融委員会にて「ガソリン税の暫定税率廃止法案」の趣旨説明。
2025年6月21日AM
参議院財政金融委員会にて「ガソリン税の暫定税率廃止法案」の質疑。
野党6党側は採決を求めるも、採決されずに廃案。野党側は議会運営委員長に対する解任動議を提出するも通らなかった模様。
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今日のサムネイル
ImageFX作成。特に意味はない。
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