伊香保に行くので、ぼんやりと伊香保のこと、そこから温泉のことを考えていて思い出しました。バブル崩壊以降、温泉街ってかなり苦境にさらされていますよね。
昭和の遺物とでもいうのでしょうか、伊香保の石段街はメインストリートこそ補助金を使って新しい店を入れています。しかし、脇道にそれると廃業した店(喫茶店、居酒屋、スナック、ストリップ小屋など)が廃墟となっているそうです。

高度経済成長期からバブルにかけて、団体旅行で伊香保に来て、温泉に入ったあと男たちはそれらに繰り出していったのでしょう。私は昭和生まれの男なのですが、昭和の男ってどうしようもないなぁ、と思いました。
私は氷河期世代なので経験したことがないのですが、新卒で入った会社でも「昔は社員旅行で温泉に行ってコンパニオンを呼んで…」なんて話を、社歴の長い人から聞いたことがあります。
まあ一部、消防団などでそういう慣習は今でも残っているようですけど…。

他方、新しく投資された、比較的新しめの宿はホテル(旅館)内で必要なサービスが完結するような設備のところが多いみたいです。
私が泊まる宿は高度経済成長期に建てられたボロ宿なのですが、だからか夕食で単価を上げようとしていると思われ「夕食なし朝食のみ」のプランがなく、諸々の観点から仕方なく「夕食あり」にした経緯があります。本当は、夜は居酒屋で飲んで、翌朝に旅館の朝食を楽しみたかったのに。

これでは、観光客が使うお金が宿に集中してしまうため、街の居酒屋や飲食店などはたまったものではないでしょう。石段街も夜は閑散としていると聞きます。

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同じようなケースで、鬼怒川温泉を思い出しました。

伊香保温泉の場合は、バブル崩壊の他、「温泉偽装問題」が発覚した結果、いくつかの宿が廃業、そのいくつかは廃墟となっていますが。
鬼怒川もまた、バブル崩壊で一部のホテルが廃墟と化して問題となっています。と言っても、実際はほんの一部だそうですが、YouTuberやら何やらが一部ある廃墟を「まとめて」紹介してしまうため、「鬼怒川温泉=廃墟」というイメージがついて困惑している地元の方もいるそうです。

鬼怒川温泉は、中国人環境客を呼び込むことに成功して持ち直したようです。


鬼怒川温泉には外国人環境客が多く、伊香保温泉はそこまでではない印象で、何が違うのかと思ったのですが行き方ですかね。鬼怒川は電車を降りたら即、ですけど、伊香保は駅から降りて更にバス乗らないといけないですから。これであっているのか?

最近の円安から、インバウンド需要によるオーバーツーリズム(環境公害)が指摘されていますが…。
オーバーツーリズム(観光公害)は確かに問題なのですけど、それは外国人に限ったお話ではないと考えます。例えば、私の実家市はそれなりの観光名所でして、インバウンドとか関係なく、昔からしょっちゅう観光客がきます。
祭りの翌日なんて最悪で、1980年代後半から1990年代前半、祭りに来た人たちが屋台のパックとか空き缶なんかをそこらに捨てるもんですから、小学校に行くとき、地元の人たちが朝から掃除をしているところをよく見ました。

もともと日本人による、オーバーツーリズムの問題があったので外国人とか関係ないんですよね。マナーの悪い観光客は何人であろうと来ないで欲しいのは当たり前です。
また、高度経済成長期において、海外旅行が初体験の日本人環境客が、欧米流のマナーを知らず各国に迷惑をかけまくったのもまた事実です。現在、円安のため訪日外国人のなかで日本流のマナーを知らない方が多いことで摩擦が生まれていますが。こうやって、加害者が被害者になるのですね。


皆さまにおかれましては、ぜひ筒井康隆の「農協月へ行く」を読んでみていただきたい。

仕事でトラブルが起きている最中、「ああ、やってらんねぇ」とばかりにこんな文章を書いていたのでした。さて、仕事に戻ることにします。

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